TUGU el 3 (まるだし版)

からだをみる人のあたまの中

ありがとう。

10月末に友達が永眠しました。
リンパでの再発と肝臓と肺への転移。

自分にできること。

そればかり考えながら病院にいる間はだいたい2日おきに12日間、自宅に戻った翌日からの14日間は毎日、彼女の元に通った。

肝臓の数値が下がれば退院できるって聞いたからじゃあ数値下げようかと手をあてた翌日の検査では横ばいだった数値がグンと下がって下がり続けたけど、薬にはどうにも勝てなかった。退院するにあたって薬を替えたのだ。

強力な薬を弱っている肝臓が処理できるはずもなく、肝性脳症(毒素が脳にまわってしまう)と思われる意識障害とともに目にみえるほどの早さで硬く腫れ上がった肝臓と腹水。

前の日まで会話できたのに。
なにをどうしていいかもわからず、それでも彼女のからだは反応してくれる。手あてした帰り道は悔しくてメソメソ泣きながら帰るのが日課になってしまった。てかもう毎日一日中すきがあれば泣いていた。

病院のせい、薬のせい、周りにいる人のせい、そしてそれをどうにもできない自分のせい。
あたしの悪い癖。

でも。
後悔だけはしないようにね、と、いちばん信頼している人に背中をおしてもらい、そうか誰のせいでもないしみんなそれぞれ一生懸命なんだって思えるようになって、その日から泣くのをやめた。
毎日毎日、今日でさよならしても大丈夫と思えるところまでやって「また明日ね」と言って帰った。

今回のことでガンに対しての知識やからだの構造、食べ物に関して、メンタル的なこと、本当にたくさん学ばせてもらった。
誰にでも起こりえることだからこそ、少しでも多くの情報を良い悪い関係なく知っていてほしいな。そのうえで何を選んでいくか。自分が病気になっても近しい人が病気になっても、知っていることで選択肢は増えるから。

誰かの”おかげ”は誰かの”せい”になる。
感謝を忘れずすべて自分で選ぶこと。

かわいいかわいい彼女の笑顔が大好き。
出会って27年、楽しいことたくさんあったけど最後の1ヶ月はめーに触れてめーと真剣に向き合えて笑ったり泣いたりしてとても幸せだったよ。
最後の日の朝方に「あいちゃーん」て呼んでくれた声が頭から離れない。その日は一日中寝ていて水も飲めなくてガーゼでくちびるを濡らしてあげてたくらいなのに、とても大きな声で、はっきりと。一生懸命呼んでくれてありがとね。

もう触れることはできなくなっちゃったけど、声も聴けないけど、でも生きてるのとしんでるのの違いってそんなに変わらないんじゃないかな、と思う。どんなに近くにいても向き合おうとしない心通わない相手と、どんなに遠く会えずにいても思い出すだけでいろんなことを気づかせてくれる相手と、そこに生と死が関係あるんだろうか、と思う。

 

からだに関わる人ってこーゆうことに
何度もぶち当たるんだろうな。
とても貴重な、良い経験でした。